タグ: 添乗員
旅程管理主任者とはどのような資格?何をするの? DATE:2021年5月10日 旅行

ツアーコンダクターの仕事を調べていると、必ず出てくるのが、「旅程管理主任者」という資格です。この旅程管理主任者とはどのような資格なのでしょうか?ツアーコンダクターの仕事にどのように関連する資格なのか、旅程管理主任者の資格を取得するためにはどのような勉強をする必要があるのかご紹介したいと思います。

旅程管理主任者はツアーコンダクターに必要な資格

まずは、ツアーコンダクターになるために必要な多くの資格のうち、欠かせない資格として挙げられる「旅程管理主任者」の資格そのものについてご紹介します。

 

添乗員の証明書になる

旅程管理主任者の資格はツアーコンダクターに必要な資格なのですが、この資格がなければ仕事ができないというわけではありません。ただし、いわゆる添乗業務を行う際、旅程管理主任者の資格保有者が必ず1名以上同行していなければならないことが旅行業法によって規定されています。複数人での添乗業務であれば該当者がその役割を担えば問題はありませんが、旅程管理主任者資格を持たない人が1人で添乗業務をおこなうことは禁止されていますし、ツアーコンダクターとして仕事をする以上は持っておくべき資格と考えてよいのではないでしょうか。

後からも詳しく紹介しますが、資格取得には実務経験が必要なこともあり、ツアーコンダクターとして就職し、働きながら資格を得る人が多い資格でもあります。

また、将来的に、旅行会社やツアーコンダクター会社にから独立し、フリーとなっても添乗業務をおこなうことができますし、自分が責任者となり、そのツアーを管理することができます。また、今後自分が新人教育する側になった時に資格を持っていることで新人教育を任せてもらえることもあるかもしれません。

 

海外で働く時に必要

旅程管理主任者には2種類の資格があります。国内旅行の添乗業務を行う時に必要になるのが「国内旅程管理主任者」、海外旅行の添乗業務を行う時に必要になるのが「総合旅程管理主任者」の資格です。

今後もずっと国内の添乗業務ができれば満足という人であれば、国内旅程管理主任者の資格を取れば問題ありません。しかし、ツアーコンダクターとして世界中を飛び回りたいと考えているのであれば、総合旅程管理主任者の資格を取っておきたいですね。総合旅程管理主任者の資格を持っていれば、この資格一つで国内外問わず添乗業務を一人で行うことができます。

世界遺産を巡るツアーコンダクターとなりたい、海外の有名な土地を案内したい、将来的に海外で働きながら暮らしたいと考えている人は、総合旅程管理主任者の資格を取っておくとよいでしょう。

もちろん国内旅程管理主任者を取り、後から総合旅程管理主任者の資格を取ることもできます。しかし総合旅程管理主任者を持っていれば、国内旅行・海外旅行どちらの添乗業務もできるので、海外で働きたい人は、初めから総合旅程管理主任者の資格を取ることをおすすめします。

 

旅程管理主任者の資格を取るには?

では「国内旅程管理主任者」と「総合旅程管理主任者」の資格を取るためには何をすればいいのか?必要な勉強内容や、特別に準備することはあるのでしょうか?詳しくみていきましょう。

 

資格取得に必要なこととは?

旅程管理主任者資格の資格を取得するためには、

  • ◆観光庁長官の登録を受けた機関が実施する、旅程管理研修の修了者(合格者)であること

この研修修了時には試験があり、研修課程で学ぶすべての科目について60%以上の成績が基準となっています。この基準に達しない科目がひとつでもある場合は、未修了とされ、次の段階に進むことはできません。

  • ◆旅行業法で定めた一定の添乗実務を経験していること

「一定の添乗実務」とは、旅程管理研修修了日の前後1年以内に1回以上、旅程管理研修修了日から3年以内に2回以上を指しています。また、「添乗実務」とは、企画旅行の補助添乗、旅程管理主任者によって引率された研修または手配旅行添乗などを指しています。

の両方を満たしていなければならないと取り決められています。つまり、基本的には旅行会社などに就職し、資格取得を目指す形になり、就職してから資格取得をする人が多くなっています。

そして、これらを踏まえた上で、実際の資格取得までの手順としては次のような段階を経ていくことになります。(以下②について、条件を満たせば①の前でも可)

 

①添乗員派遣会社に登録

②基礎添乗業務研修受講・修了

③旅程管理研修受講・修了(修了試験合格)

④添乗実務経験

⑤資格取得

 

研修ではどんな勉強をするの?

旅程管理研修では添乗業務に関わる内容を勉強し、修了試験ではこれら内容について問われることになります。

  • ◆旅行業法
  • ◆約款(やっかん)
  • ◆旅程管理業務

それぞれについて詳しくみていきましょう。

旅行業法

旅行業法とは、旅行業務に関わる法律のことです。

  1. 旅行業務に関する取引の公正維持
  2. 旅行の安全の確保
  3. 旅行者の利便の増進

を図ることを目的として定められています。

旅行業法は旅行者を安全に、安心して楽しんでもらうために作られたものです。添乗業務をする上で、旅行客が危険やトラブルに巻き込まないように、安全に旅行を終えるために、ツアーコンダクターには法令・法規を理解実施することが求められます。

約款(やっかん)

ここでいう約款とは、旅行業や保険業など、大量の契約を画一的・定型的に締結し、処理することを目的としてあらかじめ定めておく契約条項のことを指しています。同じ内容の契約を大量に迅速に処理するには大変便利な契約方式です。国と旅行業者間の取り決めが先の「旅行業法」でしたが、こちら約款は旅行業者と利用者間の取り決めということになります。

旅行業務を行う際は必ず旅行者と旅行業者とで契約を結びますから、契約内容や関連法規の内容を中心に学んでいきます。

旅程管理業務

旅程管理業務は、ツアーコンダクター、旅程管理者が行う業務のことです。単に、お客様の旅行がどんな具合に進んでいるのかを管理することではなく、旅行者の安と旅行の円滑な実施を図るためにおこなう、旅行会社がおこなう措置のことをいいます。

具体的な内容は旅行業法で以下のように決められています。(但し、国内旅行については、一定条件を満たせば②と③はおこなわなくてもよい。)

  • ①旅行開始前に必要な手配を終えること

旅行開始前に必要な手配を終えることによって、いざ旅行者が旅行を楽しむ時に手配をしないといけないことを知らずに実行できなかったということにもなりかねません。そのような旅先でのトラブルをなくすために、必要なことは全て旅行前に終えてしまいます。

  • ②航空機の添乗手続きやホテルの手配を再確認して、旅行者がそのサービスの提供を確実に受けることができるための手続きをすること

航空機やホテルの手配の再確認は、改めて確認しなくてもいいように思えますが、手配ミスを防ぐことができます。旅行業界が忙しい時期では双方が作業に追われています。ダブルブッキングになってしまっていたり、予約ができていなかったということもあり得ます。それをなくすために必ず再確認を行います。

  • ③旅行サービス内容変更が止む終えない事態が発生した時の代替手配

予約をしていた旅行サービスが行き先で問題が起きたり、天候などの関係で中止せざるを得ない時もあります。その時になって「サービスを受けられません」となってしまうと旅行者も来た意味がなくなります。代わりのサービスをすぐに手配できるように、変更になった時のことを想定して準備することが大切です。

  • ④お客さまがグループで行動する際の各種指示

ツアーコンダクターの仕事としてイメージしやすい業務ですね。お客さまをガイドする仕事のことです。

このようにツアーコンダクターは一つのツアー旅行に対して、さまざまなことを行っています。旅程管理主任者の資格取得のために勉強をすることで、改めてツアーコンダクターの役割と、必要なことを確認することができます。その上で知識として身につけることができるので、ツアーコンダクターとして働き始めてから「こんな仕事あると思っていなかった」という状況になることがありません。

 

海外の添乗も対象となる「総合旅程管理主任者」資格になると、上記内容に「海外旅程管理業務」と「添乗英語」の内容が加わります。日本と海外では法律も違うため、旅程に関する法律や措置も変わってきます。海外の添乗業務を行うには、英語で案内できなければなりません。そのため添乗英語が求められます。添乗業務や旅程管理に関することだけではなく、語学力も問われるのですね。

旅程管理主任者とは、ただ旅行のスケジュールや行程を管理するというだけではありません。もちろんツアーコンダクターは旅行のスケジュールを作り、スケジュール通りにご案内をするのも仕事です。しかしいちばん大切なのは、スケジュールを作ることではなく、そのスケジュールの中で旅行者が楽しく安全に旅行できるように、さまざまな方面で管理をすることなのです。

添乗業務のための勉強は、ただその内容を覚えていくだけではありません。法律や、旅行者の安全を守るために知っておきたいことがらが中心になります。法律関係が多いために、勉強の内容は堅苦しいことが多くなりますが、資格取得のためだけではなく、ツアーコンダクターとして働き始めてからのあなたの仕事の裏付けにな大切なことばかりなのです。

 

旅程管理主任者を取るなら在学中がおすすめ!

旅程管理主任者の資格を持った状態でツアーコンダクターを目指すのと、資格を持たないままツアーコンダクターを目指すのとでは、就職にも大きく影響することは簡単に想像できますよね。ツアーコンダクターの果たすべき役割や旅程管理についての知識があり、実務経験もある、そんな人であれば即戦力として働いてくれるという期待を抱いてもらいやすいからです。

また、旅程管理主任者の研修は誰でも受けることができます。先にお話した2つの要件を満たしている人であれば旅程管理主任者になることができます。定められた段階をきちんと経ていれば、資格を手にすることはさほど難しいことではないと思います。ただ学ぶ内容は多く、約款や旅行業法など法律に関することが多いので、勉強することを厭わず取り組むことが必要になるでしょう。

そうした勉強への取組みやすさでは、観光関係の専門学校で勉強することが一番の近道です。ツアーコンダクターには欠かせない資格であることから、旅程管理主任者資格取得の対策授業を行っているところが多いので、授業で身につけることができます。

京都ホテル観光ブライダル専門学校の旅行学科では1年次から授業で国内旅程管理主任者の資格取得対策の授業を行っています。授業で学べれば、試験勉強として改めて勉強をしなくてもいいですよね。

また、早い時期から始めることで、1年のうちに研修終了試験に合格しておいて、次のステップである添乗実務研修に挑む準備を行うことができます。仮に1年次に試験合格できなかった人も、2年次でも対策授業受講することもできます。専門の先生に教えてもらいながら試験対策ができるので、一人で勉強をすすめるのがことに自信のない人でも資格取得を目指すことができます。

何より専門学校で勉強することの一番の魅力は、友達と一緒に勉強できるところです。ひとりではなかなか勉強がはかどらない人でも、友達と一緒に勉強することで互いに刺激を受けながら挑戦するとができます。

また専門学校で学ぶメリットとしては、旅程管理主任者の試験勉強だけではなく、旅行業務やツアーコンダクターとして必要なこと総合的に学べるところです。

京観校では添乗業務の研修もおこなっています。バスを使った添乗実習や新幹線や電車を使った授業など実践的な授業が盛りだくさんです。実際のツアーに同行するので、実務経験を積むことができます。在学中に仕事を経験できるので添乗業務の実情を知ることができますよね。このような授業があるので、在学中に旅程管理主任者の資格取得することができるのです。

資格取得のための研修としてだけでない、プロの添乗員からツアーコンダクターのノウハウを学ぶ授業もあります。これは、普段授業を教えてくれている講師が添乗員となり、そのツアーに旅客として参加するというものです。勉強のために添乗業務を見るからこそ「自分はどうだろうか?」と振り返りながら学ぶことができますよね。

資格取得だけではなく、ツアーコンダクターとして即戦力として働くノウハウを身につけられるのが京都ホテル観光ブライダル専門学校のいいところなのです。

 

参考記事

https://news.mynavi.jp/article/20130803-a036/

http://meigen.keiziban-jp.com/manabi/shikaku/nature_animal/tsuakon/

http://careergarden.jp/tourconductor/exam/

https://www.truejapanschool.jp/itinerary-management-chief/

https://www.kyoto-carriere.ac.jp/dpt_travel/tour_conductor/

https://www.jata-net.or.jp/jatacomi/1301/pdf/201301_07.pdf

http://www.anta.or.jp/exam/shiken/pdf/30mondai.pdf

https://www.tourism.jp/tourism-database/glossary/travel-agency-act/

https://www.tourism.jp/tourism-database/glossary/itinerary-control/


観光に関する仕事をするにはどうすればいいの? DATE:2021年4月26日 旅行

旅行が好き、お客さまをご案内する仕事に憧れる、旅行代理店で働くことに憧れる、観光の仕事を目指す理由は様々ですね。今回は観光に関わる仕事を目指す方に、どのようにすれば観光に関する仕事ができるのか、ご紹介していきます。

観光の仕事には色々な働き方がある!

観光の仕事と一言でいっても働き方は様々です。働き方別、仕事の内容について、それぞれ見ていきましょう。

現地で観光ガイドをする仕事

観光の仕事には、現地で実際に観光客をガイドする仕事があります。お客さまの旅を直接サポートして、お客さまを楽しませたい人に向いています。ガイドの仕事は様々な観光地にお客さまと一緒に行くことができるので、旅行が好きな人は、仕事で下見をして、気に入ったところに旅行に行くということができそうですね。

観光をガイドする仕事には

  • ツアーコンダクター
  • バスガイド
  • 通訳ガイド

などがあります。

ツアーコンダクター

ツアーコンダクターとはお客さまが旅を楽しめるように、実際の行程を共にし、観光地を案内をします。ツアー旅行となれば団体での行動になります。お客さまが途中で迷子になってしまったり、旅先でトラブルがあったりすることもあります。その際に代わりに対応をしてお客さまに楽しい旅を提供するのがツアーコンダクターの仕事です。

バスガイド

バスガイドとはイメージがつきやすいかと思います。バス移動をする際にバスから見える景色を解説したり、これから向かう場所の説明をしたりします。バスガイドに大切なのは、ただ解説をするだけではなく乗客を楽しませることです。バスに乗っている人の中には酔いやすい人や、バス移動が得意でない人もいます。そういった人たちに「あっという間に到着した」と感じさせるように楽しませる工夫をするのがバスガイドの仕事です。

通訳ガイド

通訳ガイドとは、日本語がわからないお客さまに対してガイドをする仕事です。ツアーコンダクターが説明をしていても、日本人観光客ばかりの中に海外の人がいれば、その人たちだけ旅行を楽しめなくなってしまいます。そうならないために、ツアーコンダクターによるガイドを通訳するのが仕事です。

観光ツアーを作る仕事

企画が好きな人や、アイデアを出すことに楽しみを見出す人は、観光ツアーを作る仕事がおすすめです。自分が考えたツアーでお客さまに喜んでもらえることほど、嬉しいことはありませんよね。自分で旅行を組み立てるのが好きな人や、クリエイティブなことが好きな人におすすめです。

 

観光ツアーを作る仕事には

  • ツアープランナー
  • ツアークリエイター

があります。

ツアープランナー

ツアープランナーとは、ツアー旅行を企画し、実際にそのツアーを実現するために手配をして一つのツアーを完成させるのが仕事です。お客さまのニーズを把握し、「行きたくなる旅行」を企画します。そのためにそれぞれの観光地や、観光地の歴史に詳しくなることが求められます。実際に企をする際、面白そうなものであっても、実現できないと意味がありません。そのため実現できるように考えることと、そこに必要な宿泊施設や施設と連携ができるように交渉を行うのも仕事です。そこまで考えて一つのツアーを作るからこそ、お客さまに喜んでもらえることが大きなやりがいに繋がります。

ツアークリエイター

ツアークリエイターとはお客さまのご要望をいただいてから、そのお客さまのニーズにあった旅行を企画・実現するのが仕事です。他にはない世界に一つだけのツアーを作るのがツアークリエイターの仕事です。既存のものではなく、新しい旅行先を開拓したり、しっかりとマーケット調査をしたりしながら最近の流行なども調べていきます。企画力やクリエイティブさが問われる仕事です。考えるのが好きな人にはもってこいの仕事です。パンフレットを作ることもあるので、デザインするのが好きな人にもおすすめです。

 

観光ツアーを販売する仕事

ツアープランナーが作った観光ツアーを実際に販売する仕事もあります。接客が好き、直接お客さまに提案やご案内をしたい人はこの仕事がおすすめです。

 

観光ツアーを販売する仕事には

  • 旅行カウンタースタッフ
  • アウトセールス

があります。

旅行カウンタースタッフ

旅行カウンタースタッフとは、旅行代理店でお客さまに実際に旅行を販売する仕事です。すでに行きたいところが決まっているお客さまに対して、宿泊の期間を伺いながら移動手段の手配や宿泊施設の手配をしていきます。お客さまが宿泊先に迷われている時など、場合によってはアドバイスをしたりこちら側から提案をしたりすることもあります。観光の仕事の中では人気の仕事です。

アウトセールス

アウトセールスとは、団体旅行を企画から販売までする仕事です。扱うのは修学旅行や社員旅行などです。修学旅行の場合は生徒が旅行を通じて学びが得られることが大切です。そのためには、その地方でどこを巡るのがいいのかを知っておかなければなりません。アウトセールスは旅行カウンタースタッフと違い、自ら営業を行うこともします。顧客を増やし、いい企画を作りあげることでお客さまをどんどん増やすことができます。

 

観光の仕事は勉強することが満載!

観光の仕事はお客さまをガイドするにしても、ツアーを作るにしても、お客さまに旅行を販売するにしても、勉強することがたくさんあります。何が必要なのか見ていきましょう。

観光案内するための語学

実際現地で観光を案内するためには語学力が必要になります。日本で仕事をしていても、時には海外から訪れた外国人観光客ばかりをガイドすることもあるでしょう。その時にツアーコンダクターが語学に長けていなければ、お客さまを安全に楽しくガイドすることはできません。観光の仕事をするのであれば、『観光英語検定』合格を目指すのが良いでしょう。

この検定合格を目指すことで、旅先で使う業界用語や独特な言い回しの英語を覚えることができます。京都ホテル観光ブライダル専門学校では『総合旅行業務取扱管理者』の資格対策の授業の中で、『観光英語』を身につけることができます。総合旅行業務取扱管理者の資格を取ることができれば、海外で仕事をする際に役に立ちます。観光英語を身につけられば、海外を飛び回る仕事をすることも夢ではありません。

ガイドするための地理や観光地

現地でお客さまをガイドするためには、その周辺の地理や観光地について詳しくなければなりません。お客さまは勿論、ガイドをする人はプロとして、何でも聞けば答えてくれると思っています。例えばツアー旅行の自由時間の際に、お土産を買いたいお客さまに、おすすめのお土産やそれを買えるお店を伝えることができれば、とても喜ばれます。最初は勿論、観光地や移動手段などの地理を覚えるだけでも良いのです。しかし、経験を積んでいく中では、いつまでもマニュアル通りのことだけでは面白くありません。観光地の歴史を語れるようになったり、移動先でも近道を知っていたりと、その土地に詳しくなればなるほど、お客さまにもより喜んでもらえるようになります。

 

観光地理は観光の仕事をする上ではとても大切です。『国内旅行取扱管理者』という観光の仕事をする人にとっては、取得しておきたい資格の中に「観光地理」の項目があります。なんと観光地理は、『国内旅行取扱管理者』の試験の中で半分以上の点数を占めています。どれだけ重要かがわかりますね。実際、観光地や地理の知識は、ガイドをする以外にもツアーを作る仕事にも、販売をする仕事にも必要になるものです。

京観校では『国内旅行取扱管理者』の資格対策の中で観光地理について詳しく学ぶことができます。他にも『京都・観光文化検定』があったり、『旅行地理検定』があったりと、場所に合わせた検定試験があります。それくらい観光の仕事は観光地を勉強することが大切だということです。

観光の仕事に関る専門スキル

なんといっても観光の仕事をする上では、その仕事に特化した専門的なスキルを勉強することが必要です。現地で観光をガイドする仕事をするにしても、観光ツアーを作る仕事をするにしても、観光ツアーを販売する仕事にしても、その仕事に必要なスキルを身に着けておく必要があります。

 

京観校では1年次に『国内旅行取扱管理者』と『総合旅行業務取扱管理者』の試験に合格するための対策を中心に勉強します。そのため観光英語や観光地理など、観光の仕事全般で必要な知識を学ぶことができます。他にはカウンターセールスの実務知識や、グランドスタッフの実務知識など知識として仕事別に学ぶことができます。

1年次に基礎的な知識を身につけることで、観光の仕事の中でもどの仕事をしたいかがわかりやすくなります。その上で1年次の後期からは、様々な仕事に必要となる知識やスキルを学ぶ演習や学外実習が増えていきます。

例えば、カウンタースタッフやアウトセールスなど、販売に関する仕事に必要なことを学んだり、あるいは、ツアープランナーやツアーコンダクターなど、クリエイティブな仕事に関することを学んだりもします。

実際にツアーを自分で作り、ツアーとはどのように組まれているのかを研究するところから始まり、組み立て方を学んでいきます。その際には勿論、観光地に関する情報も覚えていく必要があります。ツアーコンダクターやバスガイドなど、ガイドをする仕事に関することを学べます。実際にバスに乗って旅行をガイドする授業などもあり、実践的に学ぶことができます。ガイドをするには様々な知識や気配りが必要ですが、それらは知識だけで分かるものではありません。実際に自分で体験するからこそ、分かることがたくさんあります。就職をする前に研修を受けられるようなものなので、スキルが身につけられます。

 

観光に関する仕事に就くには?

観光に関する仕事に就くためには、どのような方法があるのでしょうか。それぞれご紹介していきます。

まずは、何にでも挑戦しよう

観光の仕事に就くためには大卒や専門学校卒業は必須ではありません。そのため高校を卒業してすぐの方でも、就職することができます。ただし、高校卒業すぐに旅行会社で働く場合は、職種を選べないことが多いようです。中には職種を絞られている場合もありますが、未経験でスキルがない状態では中々自分のやりたい仕事にすぐに就くことはできません。そのため下積み経験が長くなると、自分のやりたいことから離れていくこともあるので少し大変です。

観光の専門学校で学ぼう!

専門学校で学ぶことが、結果的には近道になるでしょう。なぜなら、自分の興味のある仕事に関した知識やスキルを、得ることができるからです。例えばツアープランナーになりたいと思った場合、高卒であれば旅行カウンタースタッフで販売をしながら、知識や経験を深めるところから始まります。未経験では、ツアー自体がどういうものか理解ができていないからです。

しかし、京観校を卒業してからツアープランナーになるために就職をした場合であれば、すぐにツアープランナーとして働ける可能性が高くなります。なぜなら、実際に授業の中でツアーを作れるようになるための勉強を重ねるからです。スキルがある状態で働き始められれば、即戦力として評価されるかもしれません。

他にも『国内旅行業務取扱管理者』の資格を持っていれば、旅行に関する業務を理解していることの証明になります。この資格を持っているだけで企業側から認めてもらえます。だからこそ専門学校で学んだ方が、自分のやりたいことの実現が早くなります。

観光に関する資格をとろう!

京観校では在学中に、観光に関する資格をたくさん取ることができます。平均的に卒業するまでに6個の資格を取ることができます。旅行に関する資格を6個も持っていれば、それだけで就職が有利になるでしょう。

高校卒業してから2年間勉強するのは、一見すると回り道に思えます。しかし専門学校に通う中で資格を取得しながらスキルを身につけることで、即戦力として活躍することができます。『国内旅行取扱管理者』、『総合旅行業務取扱』は一番に、そして『観光英語』や『観光地理』など旅行のどの仕事に就くにも活用できるものを取得しておくだけで、選ばれる人になることができます。

 

これらの資格を、独学で取得するのは、とても難しいでしょう。時間もかかり、労力もかかり、分からないことを誰かに質問することもできません。その点、京観校では、仲間と一緒にプロの先生の元で学ぶことができます。だからこそ資格をたくさん取ることができるのです。観光の仕事に就きたいと考えている方は、たくさんの資格取得を目指すためにも、わたしたちと一緒に、学んでみませんか?

京都ホテル観光ブライダル専門学校 旅行学科の紹介アニメ動画もご覧ください。

 

 

参考記事

https://www.kyoto-carriere.ac.jp/dpt_travel/job/tour_planner.php

https://www.kyoto-carriere.ac.jp/dpt_travel/job/tour_creator.php

https://www.kyoto-carriere.ac.jp/dpt_travel/job/sales.php