ニュースや時事は、過去も昔も変わらずとても重要な情報のひとつですが、報道する側のスタンスやポジショニング、また受け取る側である私たちの知識レベルなどで、伝わり方はまるで違うものとなるでしょう。
そのため大切なことは、受け取る側である私たちが、正しく情報を読み解くための知識やスキルを高めることです。
このスキルを認定するための資格が「ニュース時事能力検定」と呼ばれる検定。今回は、ニュース時事能力検定についてわかりやすく解説します。
目次
ニュース時事能力検定とは、新聞やテレビをはじめとする、ニュースから背景を読み取り活用する力を測り、認定するための検定です。
メディアは公正な報道であるべきですが、実際には各社によってもポジションや論調が異なり、また受け取る側である私たちの考えによっても理解や判断は変わります。
そのため時事を多角的で公正に理解・判断する能力、つまり「時事力」が求められ、これが先行きの不透明な今の時代を乗り切るために、必要な力となるのです。
そしてニュース時事能力検定は、時事力を測るための唯一の検定だとされています。
ニュース時事能力検定の取得には、つぎのようなメリットがあります。
3つともありきたりですが、とても重要なこと。
深掘りしてみると以下のようになります。
一つめは、入試や就職に有利になる可能性があることです。なぜならニュース時事能力検定は、400校以上の推薦入試などで、評価・優遇の対象とされているから。
また取得する検定の区分にもよりますが、就職時にも、保持している資格・検定としてアピールできれば、じゅうぶん評価の対象となるはずです。あなたの履歴書に「ニュース時事能力検定合格」と書かれていれば、感度の高い面接官の目にも留まりやすいことでしょう。
二つめは、コミュニケーション能力が高まるということです。
世代や立場を超えたコミュニケーションには、雑談力が必要不可欠です。同じ世代で似た趣味趣向を持つ仲間であれば、共通の話題は見つけやすいですよね。
ですが、世代や立場が違う人と話す場合には、時事のネタなど社会的な話題を的確に話せる能力が必要となるのです。
これはこの先もずっと変わらないことですから、ニュース時事能力検定で認定を受けることは、大いにメリットがあることでしょう。
人との関わり合い以外にも、世の中の動向から、世の中がどう変わっていくのかを読めるようになる、というメリットもあります。
ただ漠然と時事を知るだけではなく、出来事によって世の中がどう変わっていくのかを読み解ければ、正しく行動を選択できるでしょう。就職や転職に関しても、志望している業界が伸びているのか、それとも止まっているのかを正しく読み解ければ、それだけで将来は変えられます。
時事を読み解く力は、それほど大切な能力なのです。
ニュース時事能力検定は、つぎのような区分・種類に分けられます。
区分・種類 | 対象の目安 | 合格ライン |
1級 | 高校生・大学生・社会人 | 80点程度 / 100点満点 |
2級 | 高校生・大学生・社会人 | 70点程度 / 100点満点 |
準2級 | 中学生・高校生・大学生・社会人 | 70点程度 / 100点満点 |
3級 | 中学生・高校生・大学生・社会人 | 70点程度 / 100点満点 |
4級 | 小学生・中学生・高校生 | 70点程度 / 100点満点 |
5級 | 小学生・中学生・高校生 | 70点程度 / 100点満点 |
学習に使用するテキストには、それぞれの区分に合わせた「ニュース検定 公式テキスト&問題集」が販売されているので、これを利用します。
また書籍「思考力を鍛える」も対象となるため、こちらも併せて購入し、学習に利用してください。
社会人が取得するなら2級以上を狙う
合計で6つに分かれているニュース時事能力検定ですが、これから就職する人や転職を希望している人が取得するのなら、2級以上を狙いたいところです。
難易度はそれなりに高くはなりますが、スキルアップや就職などで有利になるために、高いレベルの認定の受験をおすすめします。
この記事を監修したのは
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京都ホテル観光ブライダル専門学校 旅行学科
経歴:旅行会社にてアウトセールス、添乗などの業務に5年間従事。ワタベウェディング㈱にてウエデイングプランナーとしてリゾートウエデイングの案内、手配など8年間勤務。
資格:総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者、クルーズコンサルタント
担当授業:インバウンド・ツアー研究、インバウンド・ツアー実務、よくわかるニュース解説など