ホテリエとは?なり方・語源・質の高いサービスを提供する方法について解説

みなさんはホテリエという言葉を聞いたことはありますか?聞いたことはあるけれど、「ホテリエ」と「ホテルマン」の違いがわからないという方は多いのではないでしょうか。

今回はホテリエを目指している人に、「ホテリエとは何か」「ホテリエとして、お客様に最高のサービスを提供するためにはどうすればいいのか」について解説します。

ホテリエとは

ホテリエとはホテルで働く人のことです。

昔は「ホテルマン」と呼ばれ、のちに女性も多くなったので「ホテルウーマン」という言葉が生まれました。そして現在では、この「ホテルマン」と「ホテルウーマン」を総称して、「ホテリエ」と呼んでいます。

ホテリエの語源

「ホテル」の語源は、ラテン語の「hospitale(ホスピタリア)」だといわれています。これは、巡礼や参拝でその地を訪れた客人を無償で接待する部屋、という意味で使われていた言葉でした。そこから時を経て、「hopital(オピタル)」という言葉に代わり、やがて「hotel」へと変化してきたのだそうです。現在は、出張中のビジネスマンや旅人たちが体を休める、宿泊施設を意味しています。

ところで、この「hopital(オピタル)」という言葉、似たような言葉をどこかで聞いたことありませんか?oとpの間に「s」を足すと、英語の「hospital(ホスピタル)」、つまり病院です。今でこそ「病院」といえば通じますが、かつては、慈善施設、養育院、収容所などもまとめてホスピタルと呼んでいたそうです。疲れた人、傷ついた人が、安全な環境で体を休めることができる場所、それが「ホテル」の語源。そう考えると、ホテルってなんだかすごくステキな場所に思えてきませんか?

このように発展してきた「ホテル」ですが、ホテルが増えてくれば当然働く人も増えてきます。お客様をお迎えし、十分なおもてなしを提供するために、彼ら(働く人)を指導し、立派なホテルマンへと育て上げる必要があります。この「後進を指導し、お客様をお迎えする空間を整える」という立場の人、つまりホテルの経営者や最高意思決定者が、本来の「ホテリエ」の意味です。英語でhotelierと書きます。

ホテリエは、現在ではもう少し広い意味、ホテルで働く人を総称して使われることが多いのですが、本来の意味を思い出すなら、「ホテリエ」とは「ホテルマンの中でも上級者、ホテルマンとしての道を究めた人」といえるのではないでしょうか。

ホテリエになりたい!そのきっかけは?

ホテリエになりたい理由は「海外の人などたくさんの人と接することができる仕事だから」「接客業の中でも一番良いサービスを提供できる仕事だから」などさまざまです。また、「海外の言葉を勉強するのが好きで、それを活かせる仕事に就きたい」という理由でホテリエを目指す方もいます。

ホテルにはさまざまな国のお客様が訪れるので、英語、中国語、韓国語などさまざまな外国語が役立ちます。外国語を使ってたくさんコミュニケーションがとれると感じ、興味を持った方もいらっしゃいます。

ホテリエとして質の高いおもてなしをするには?

ホテリエは前述したように、「ホテルマンとしての道を究めた人」です。お客様にとって当たり前のサービスだけではなく、その一歩上を行く「おもてなし」ができる人は、ホテリエと呼べるのではないでしょうか。

そもそも「おもてなし」とは、どのような意味かご存じでしょうか。

おもてなしというのは、今のお客様の状況を考え、「お客様が、今してほしいこと」をさりげなくご提供できることです。そのために、どうすればお客様が満足されるかを考え、自然に心配りや気配りができる人のことを「ホテリエ」と呼べるでしょう。

また「もてなし」が丁寧になった「お+もてなし」であると同時に、「表裏(おもてうら)なし」という意味でもあります。おもてなしをするにはホテルマンとしての十分な知識が必要ですし、「自分にはできない」と、途中で投げ出さない精神力が必要です。ホテルを訪れたお客様が、安心してゆっくりと休める、そんなホテルで働く立派なホテルマンになるべく、知識や技術を身につけると共に、経験を積むことが重要です。

京都ホテル観光ブライダル専門学校でホテリエを目指せます

京都ホテル観光ブライダル専門学校には、ホテリエを目指せるホテル学科があります。

ホテル学科ではホテル概論や調理サービス実習、美しい日本語、宿泊実務、ホテル業界研究といった基礎知識を習得できます。そして1年次後期からは「宿泊・料飲コース」と「上級ホテルコース【語学専攻】」の2コースにわかれて専門性を高めることが可能です。

上級ホテルコースでは、一流のホテリエを目指すために欠かせない語学力と実践力を身につけるべく、希望に応じてイギリス留学・オーストラリア留学・ホテルでのインターンシップのいずれかを選択することが可能です。さらに、ハイレベルなご要望に対応し、質の高いおもてなしを実現するために欠かせない知識や教養、接客技術、語学力、コミュニケーション能力などを養えます。さらに、世界のホテルでも活躍できるグローバルな知識や教養の取得も可能です。

またコース選択は入学後に行われるため、入学前からコースを決める必要がありません。京都ホテル観光ブライダル専門学校で学びながら、じっくり考えることができます。

ホテリエを目指すのであれば、京都ホテル観光ブライダル専門学校のホテル学科をぜひチェックしてみてください。