ホテルのフロントで働きたいと思いながら京都ホテル観光ブライダル専門学校に通っている2年生のショウタ(仮名)です!
大きなホテルに行くと、ドアマンとよばれる人たちがいます。でも、ドアマンって何してるのか不思議じゃないですか?立ってるだけ、ドア開けるだけの仕事なの?それだったら誰にでもできそうと思いますよね?僕も京観校に入ってから知ったんですけど、実はドアマンってドアを開けるだけの人じゃないんです!
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ドアマンの仕事は、まずイメージ通りのドアを開ける仕事です。車のドア、ホテルのドアを開けて絶対にお客様にドアを開けさせません。
その他、ドアマンの仕事は
と、実はいっぱいあるんです。
ホテルでの顔ってフロントと言われてますし、僕もそう思っていますが、実際は、ドアマンで決まることもあるのかもしれません。なぜなら一番最初にお客様をお迎えする役目だからです。
だからこそドアマンは、一番にお客様への「おもてなし」や「配慮の気持ち」を持って接しています。ただ立っているだけじゃないんです。
更にドアマンはお客様のことをよく覚えていないといけないようです。よく来るお客様の名前、会社で来るならその会社名、あとは車の車種とかナンバーも覚えていきます。車で来た時点で「あのお客様だな」と理解して、ドアを開ける時にはそのお客様と分かった上で対応することで「覚えててくれて嬉しい」と、お客様を喜ばせることができます。
つまりドアマンは、お客様に「日常から離れて、今からホテルで安らぎが得られる」と感じさせる存在です。
ドアマンに求められるのは、実は対応力なんだそうです。ホテルを使うのは宿泊だけじゃなくて、宴会をしに来るお客様や、ウエディングで使うお客様など、たくさんいます。それが重なるとたくさんの車が来て大変です。それを上手に誘導して、混乱がおきないように配慮をするのもドアマンの仕事です。
ただドアを開け閉めするだけではなく、頭を働かせながら迅速に判断してやらないといけません。ここで、もたもたしてしまうとお客様を待たせてしまい、迷惑をかけてしまいます。ドアマンって実は、頭を使う仕事なんですよね。
ドアマンの大変なところは、いつでも姿勢よく立ってお客様を待ち、お客様がくれば笑顔でお迎えすることです。これはどんな接客業にも言えることですし、ホテルの仕事だったら全部そうですけど、疲れている時でも嫌なことがあっても顔に出しては絶対にダメです。
特にホテルは色んなお客様がくる場所で、中には「疲れて早く休みたい!」と思いながら来る人もいます。大きなホテルだったら、何か大事な会議とかもありますよね。そういう状態の人たちって、普通よりも色々なことが気になってしまうんです。
だから、ちょっとでも表情が硬かったり、ちょっとでも対応ができていないと、お客様に嫌な思いをさせちゃうようなんです。そこに対応するのが、大変なところです。
ドアマンはそのホテルの顔となる存在です。だからこそ、ホテルのどの仕事よりも、正しい言葉遣いや接客態度が必要になります。ドアマンの態度で、そのホテルの質や評価が決まってしまうからです。
京都ホテル観光ブライダル専門学校では「サービス接遇実務検定」という検定をとるための対策授業があります。この検定はサービス業をする上での「心構え」や「話し方」、「立ち振る舞い」などが審査がされます。ドアマンにとって、とっても大切なものです。
だからこそこの検定に合格するということは、ドアマンになるために必要な接客態度や言葉遣いが、身についているということになります。
他にも、ドアマンになるためには、誰にでも同じ対応をする能力が求められます。これって一見簡単そうだけど、難しいんですよね。お金持ちに見える人、偉そうに見える人、身なりがあまりきれいじゃない人、相手の印象によって、やっぱり対応を変えたくなりませんか?
でもドアマンはそこを、接客態度変えずに接する能力が必要なんです。
僕も見た目で、緊張する人とラフに話せる人って分かれちゃいますし、この人は話しやすい、あの人は話しにくいとか、その印象で決めてしまうかもしれません。
でも、もしかしたら、そう思っていても態度には出さないというのが、ドアマンになる上で一番必要かつ一番身につけるのが難しいことかもしれません。
ドアマンの仕事を改めて見てみると、奥が深くて面白い仕事ですね。きっとこの仕事ができるようになったら、ホテルにあるどんな仕事でも、ちゃんと出来る人になるのかもしれませんね。
ホテルの顔となるドアマンの大切な仕事は、お客さまを笑顔にすることです。ですので、ドアマンとして「どうしたらお客様を喜ばせることができるのか」を常に考えることが必要です。
考え方、感じ方はお客様によってさまざまですので、お客様それぞれに合った接客の仕方を身につけておかなければいけません。
表情の変化を察したり、お客様が求めていることにすぐに気付くためにはどのようにすればいいのか?を勉強し続けることが大切です。
つまりは、コミュニケーションを円滑に取るための方法を模索し続けることであり、相手のことを考え、そしてその時の最善の方法を試していくのです。そのためには基礎的なコミュニケーションに必要なこと、顧客心理を勉強することが求められます。
コミュニケーションを勉強するということは、単に丁寧な言葉遣いや振る舞い方をすることだけではないのです。
他にも「このドアマンがいるホテルにまた行きたい!」とお客さまに思ってもらうためには、様々な雑学的な知識を備えておくことも大切です。お客様からのどんな話題にも対応できる話術も、ドアマンとして身につけておきたいものです。
ドアマンになるためには、特別必要な資格ありません。高校卒業後から始めることも可能ですが、やはりドアマンになるための適性というものはあります。
などに長けている方に向いているといえるでしょう。
相手のことを考えるのが苦手、人と関わることが好きではない人には難しい面があるかもしれませんが、経験を積むことで、コミュニケーション能力は身につけることができるものです。お客さまに気持ちよく時間を過ごしていただきたい、という気持ちさえあれば、立派なドアマンになれるはずです。
京都ホテル観光ブライダル専門学校では、ロビーアテンドオペレーションという授業でドアマンの仕事について詳しく学ぶことができます。さらに、立ち方、歩き方、お辞儀の仕方まで接客の基本をイチから学ぶ授業もあります。また実習やインターンシップも充実しており、就職する前に貴重な経験を積むことができます。
ドアマンになるために、必ずしも学校で勉強する必要はありませんが、やはり専門学校のような場所で、ホテルでの接客マナーや振舞い方を専門的に勉強しておくことは、優秀なドアマンになるための近道になると言えるでしょう。