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結婚式には欠かせないドレスを扱う仕事「コスチュームコーディネーター」になるには DATE:2023年11月12日 ブライダル

 

ブライダルの世界にはさまざまな種類の仕事があります。中でも、花嫁花婿の衣装に関係する仕事は、ブライダル全体の雰囲気を決める、大事な仕事です。今回は、コスチュームコーディネーターについて詳しくみていきましょう。

コスチュームコーディネーターの仕事について知りたい

主役ふたりを輝かせる仕事

和式や洋式などをはじめ挙式や披露宴には多くのスタイルがあり、それらの要素を踏まえたうえで、セレモニー全体の 「装い」 すべてについて計画し、トータルにコーディネートするのがコスチュームコーディネーターの仕事です。

挙式や披露宴にまつわる装いというと、どうしても新婦のドレスや着物をイメージしてしまいがちです。新婦の華やかなドレス姿や艶やかな着物姿は、招待された方々の印象に、一番残りやすいからでしょうか。

ブライダルは新婦が中心になることが多いことは確かです。しかし、コスチュームコーディネーターのお客さまは新婦だけではありません。新郎新婦のふたりの主役がどんな希望や思いをお持ちで、他とのバランスを取りながら、どうしたらその希望を実現できるのかを提案し、プロとしてアドバイスしていきます。

また、コスチュームコーディネーターは、単に衣装だけでなくその周辺すべてをトータルに考える必要があります。たとえば、ヘアメイク、アクセサリーやブーケなどについても、会場の広さや雰囲気、インテリアなども含めた、トータル的なコーディネートのセンスが必要になります。

こうしたトータルコーディネートによって、主役のお二人をより一層輝かせるのです。

和装の婚礼にみる役割

コスチュームコーディネーターは単なる衣装係ではない、という点はお分かりいただけたかと思います。この仕事は、衣装とその周辺に関するスペシャリストとして、幅広い知識や技術が必要とされる職種なのです。

たとえば近年人気の和婚(和装の婚礼)の衣装であれば、着物の生地や絵柄・模様など着物に関する知識はもちろんのこと、着付けの知識や技術も必要になります。また、和装のマナーやエチケットにも通じていなければなりませんし、当然和婚そのものについて知っておかなくてなりません。

和装での挙式について

和装での挙式には次の3つがあります。

<神前式(神社挙式)>

  • 神道をベースにした、神職の司式によって神に結婚を誓う式
  • 神社だけでなく、結婚式場やホテルが会場になることもある
  • 現在の神前式は大正天皇の結婚式を原型にしたものが民間に広がった

<仏前式>

  • 仏教の教えに基づいた、僧職の司式によって仏に結婚を誓う式
  • 本尊の前で夫婦の誓いをかわし、数珠を受けて焼香、三三九度の盃をかわす
  • 両家のいずれかが属している寺院や菩提寺でおこなわれることが多い
  • 結婚式場やホテルでの対応は少ない

<人前式>

  • 宗教とは無関係で、両親や親族、友人の前が結婚を誓うスタイルの式
  • 宗教的背景に関わらない式のため、出席者の制限が取り払われる
  • 新郎新婦ふたりの自由度が高い

これらの挙式スタイル(特に神前式、仏前式)には、それぞれの宗教的要素や挙式会場となる神社や寺院によって、しきたりやマナーがあるものです。そうしたことを踏まえた上で、和装ならではの美しい所作などもアドバイスするのもコスチュームコーディネーターの大切な役割です。

和装の婚礼衣装について

和装の婚礼衣装にはいくつかの種類があり、白無垢、色打掛、引き振袖、中振袖があり、それぞれがどういう着物で、それにまつわる意味やいわれなども理解しておく必要があります。

<白無垢>

  • もっとも格の高い和装の婚礼衣装、挙式のときにのみ許される
  • 小物も含め、打掛、掛下ともに全てが「白」で統一されている
  • 邪気を払い神聖な儀式に臨むための特別な衣装

<色打掛>

  • 小袖の上からもう1枚同じ形の衣を掛けるスタイルが「打ち掛け」
  • もとは室町時代末期~江戸時代にかけての武家の女性の正装
  • 式は白無垢、披露宴は色打掛を羽織るのが一般的

<引き振袖>

  • 裾を引き摺って着る振袖で「お引き摺り」とも呼ばれる
  • もとは江戸時代の武家の婚礼衣装であった正式な和装スタイル
  • 裾の部分に綿を入れてふっくらさせているのが特徴

<中振袖>

  • 成人式で着るような一般的な振袖のこと
  • 未婚女性の慶事用第一礼装
  • 帯の生地や結び方を格上げし、婚礼小物を持つなど、婚礼衣装として整える
  • 打掛などより身動きが軽いため、披露宴や会食、パーティーなどで使われやすい

新郎新婦がどのような結婚式を希望しているのかをしっかりヒアリングし、予算や婚礼の格式などを考慮したうえで、お二人の理想とする結婚式になるよう衣装の面からサポートすることが、コスチュームコーディネーターの大きな役割です。

コスチュームコーディネーターになるには?

コスチュームコーディネーターとして活躍するために必要な勉強やスキルを考えてみましょう。

勉強しておくべきことは?

コスチュームコーディネーターになるために必ず必要とされる資格はありませんが、仕事をする上で活かせる資格はたくさんあります。また、資格取得のための学習内容が、コスチュームコーディネーターの仕事のベースになる知識に繋がるので、単なる試験勉強としてではなく、取り組むことが大切です。

ブライダルコーディネート技能検定

ブライダル全体の実務を網羅していることを証明する国家検定

ブライダルコーディネート技能検定は、ブライダル業界で必要な実務知識や専門知識が備わっているかどうかを問われるものです。3級から1級まであり、合格することでプロとしてのレベルを判定することができます。(職業能力開発促進法第47条第1項の規定に基づき、厚生労働省より2018年7月23日に指定試験機関として指定された公益社団法人日本ブライダル文化振興協会が実施する国家検定)

  • お客様のニーズや気持ちを理解するコミュニケーション能力
  • 多様化するニーズにマッチするプランを提供できるプランニング能力
  • サービスについて分かりやすく説明できるプレゼンテーション能力
  • 実際の結婚式を円滑でよいものにするオペレーション能力

色彩検定

裏付けのある色のスペシャリスト

色彩検定とは、「色彩に関する知識や技術」が問われる検定試験です。

感性やセンスによるものとして捉えられてきた「色」について、知識面、技能面とを理論的・系統的に学び習得します。

知識面では、色彩が心理面に及ぼす影響、色彩が持つ不思議な力、それによって変わる「色の見え方」など、色の性質や特性を学びます。また知識として身につけたものを効果的に活用するための技能を学びます。色が持つ力や影響について学び、試験で確認をすることで、カラーコーディネートの技能が身につきます。

新郎新婦のイメージする世界観や理想を実現するために、衣装を中心にしてトータルでコーディネートをしていくコスチュームコーディネーターの仕事には、色の魅力や影響力をうまく活用することが必要になるのは当然です。経験や感覚だけではなく、根拠や裏付けのあるコーディネートは、コスチュームコーディネーターとしての力量に付加価値をつけてくれるでしょう。

ジュエリーコーディネーター検定

ドレスと合わせたジュエリーを提案する専門家

ジュエリーコーディネーター検定とは、ファッションとジュエリーをコーディネートするときに必要な知識を習得できる検定試験です。3級、2級、1級と3つのレベルがあります。ジュエリーの歴史、市場、素材、製造、商品、販売及びコーディネートに関する基礎知識と、お客様に対してそれを説明し、接客や販売(ウエディングの場合はレンタル)ができる技能を資格基準とする3級から挑戦しレベルアップしていくことをおすすめします。

コスチュームコーディネーターの仕事は、ドレス(衣装)だけではなく花嫁を引き立てるジュエリーも含めた提案をします。それに合わせて新郎にも花嫁とのコーディネートやバランスを考えた装飾品を提案することもあります。お客様のイメージも重要ですが、「このドレスにはこのジュエリー」というセンスも必要です。お客様の年代や雰囲気によって違う宝石を選ぶ方が似合うことがありますし、宝石の持つ意味なども考慮が必要になります。こうした知識やセンスは、コスチュームコーディネーターの仕事の厚みを付けていくことになるでしょう。

どんなスキルが必要?

コスチュームコーディネーターという仕事には、ブライダルや衣装、コーディネートに関する専門的な確かな知識やスキルが必要になるのは言うまでもありません。

お客さまからはいろいろな角度からの質問を受けることになります。その一つひとつに丁寧に真摯に答えていくことになります。また、トータルにコーディネートするのがコスチュームコーディネーターの仕事ですから、衣装以外の小物やフラワー、ジュエリー、インテリアなどとのバランスや色味などを整えるセンスも必要です。

しかし、そうした知識やスキルのほかにも必要になってくるのが、「接客のプロ」としての要素です。

お客さまである新郎新婦との会話の中で、お二人が本当に求めている結婚式・披露宴はどのようなもので、そこにはどのような姿で立つ自分たちの姿を思い描いているのか、という理想や夢の状態にあることを聞き取り、思いを汲み取ることが絶対的に求められる仕事なのです。

そのためにはコミュニケーション力や会話力、聴く力が必要になるのです。

どんな人に向いている?

コスチュームコーディネーターは相手のある仕事ですから、まずは「お客さまに喜んでもらいたい」という気持ちや「役に立ちたい」という心持ちで仕事に取り組める人に向いている職業です。

ファッションや婚礼衣装に興味がある人ということも重要な要素です。

また、先述のとおり、多くの知識やスキルを求められるのがコスチュームコーディネーターの仕事です。やりがいや喜びも大きい仕事ですが、反面、新しい知識やスキルを身につけるためや、これまでの知識を更新するための勉強や努力が欠かせない仕事であるともいえます。そうした勉強や努力を続けられる人、苦にならない人であれば、コスチュームコーディネーターとして成功できるのではないでしょうか。

コスチュームコーディネーターの魅力、やりがいとは

「感動」と「ありがとう」にあふれた仕事

長い人生の中で、婚礼のセレモニーやパーティーに関わる思い出は、新郎新婦にとってかけがえのないものになります。たくさんの大切な思い出の中でも、きっと特に輝かしい記憶となります。たった数時間のことを、何か月も前から考え続けて、理想や夢だったことを現実のものにしていきます。そこにはお二人の強い思いが込められていて、そうした気持ちに寄り添い、アドバイスし、提案し支えていく重要な役割を持っているのが、コスチュームコーディネーターです。

特に新婦は衣装に対する思い入れが強いことが多いものですし、たくさんの衣装の中から「これぞ」という一着を見出し、提案することができれば、大きな感動を引き出すことができるでしょう。新婦の感動は新郎へ、ご親族の方々、招待客の方々の「良いお式だった」「素敵な会だった」「ありがとう」との感動へと広がっていきます。

感動や感謝の気持ちにあふれた時間を創り出すお手伝いができる、これがコスチュームコーディネーターという仕事の魅力・やりがいではないでしょうか。

一生続けられる仕事

コスチュームコーディネーターにはもうひとつ魅力があります。

それは、優秀な人材であれば働く場所や働き方を選ばず、ライフステージの変化の影響を受けにくいということです。

つまり、ホテル、専門式場など婚礼セレモニーが行われている場所であれば、仕事はあるということです。もちろん最初は、会社や式場やホテルに就職する形で仕事を始めることになります。就職後、しっかり経験を積み実績を上げていけば、そうした会社組織に属す形でなく、フリーのコスチュームコーディネーターとして独立し活躍することもできるのです。「コスチュームコーディネーターは○○さんにお願いしたい」との指名を受けて、仕事をすることも夢ではありません。

また、コスチュームコーディネーターは経験・実績がものをいう仕事です。自身の結婚や育児などでブランクができたとしても、休業期間を経て再び現場に復帰することも十分可能です。「一生の仕事」として続けていくことができるということは、仕事をしていく上でとても魅力的なことではないでしょうか。

専門学校で一緒に目指しませんか?

いかがでしたか。

華やかで喜びあふれる時間を支える大きな柱、コスチュームコーディネーター。

多くの知識やスキルを必要とされる仕事です。しかし、たくさんの分野にまたがった知識を独学で身につけるのはなかなか難しいものです。

京都ホテル観光ブライダル専門学校では、コスチュームコーディネーターになるために必要なことを、分野ごとにしっかり学習し、身につけていくことができます。厳しいけれどやりがいと魅力いっぱいの仕事、コスチュームコーディネーターを目指してみませんか。

参考サイト

ホテリエガイド コスチュームコーディネーター

https://www.jhs.ac.jp/guide/job/bridal/post-30.php?viewmode=pc

ホテルのお仕事 コスチュームコーディネーター

https://shigoto-hotel.com/bridal/costume-coordinator/

リクナビ 株式会社アターブル松屋

https://job.rikunabi.com/2019/company/r645630029/senior/K104/

ナリカタ ウエディングドレスコーディネーター

http://www.narikata.com/bridal/wdc/howto/quality/

ジョブ―ル ドレスコーディネーターで仕事の内容5個の実務。ブライダル会社で働いていた私たちが教えます!

https://joboole.jp/articles/605869

ウエディングプランナーガイド ドレスコーディネーターってどんな仕事?

https://www.jhs.ac.jp/weddingplanner/works/dresscoordinator.php

みんなのウエディング 結婚式(挙式)を和装であげたい花嫁のための基礎知識

https://www.mwed.jp/manuals/819/

THE KIMONO SHOP 花嫁着物のバリエーション

https://www.the-kimonoshop.jp/trivia/trivia05.html

Foresight カラーコーディネーターとは

https://www.foresight.jp/color/about/

一般社団法人 日本ジュエリー協会 資格基準

http://www.jja.ne.jp/coordinator/aboutjc.html


ブライダルのお仕事とは DATE:2021年4月21日 ブライダル

ブライダルの世界は、人の幸せなシーンに立ち会う仕事ですから、この世界で仕事をしたいと、考えている方もいるでしょう。では、ブライダルの仕事とは、実際にどのような仕事なのか、ご存知でしょうか。

今回はブライダルの仕事内容から、仕事に就くために必要なことをお伝えしていきます。また、実際働き始めてからのお仕事事情についてもご紹介していきます。

ブライダルにはどのような仕事があるの?

ブライダルの世界には、様々な種類の仕事があります。それぞれの仕事によって、結婚式への関わり方が変わってきます。

コーディネートをお手伝いする仕事

結婚式に欠かせないのが、ウエディングドレスや着物などの衣装ですよね。和装やお色直しの衣装など、結婚式の主役は、花嫁さんはもちろんですが、その衣装にも注目されるものです。中でも、純白のウエディングドレスは、花嫁さんを引き立てる、とても重要なアイテムです。

ただし、ドレスが注目されるからといって、結婚式のコーディネートはそれだけではありません。

一番の華ともいえるドレスを引き立てるために、ジュエリーがあったり、ブーケがあったりヘアメイクがあったりと、コーディネートするところはたくさんあります。そのため各分野のプロが、花嫁さんをもっとも美しくするために、コーディネートのお手伝いをします。

コーディネートのお手伝いをするのは

  • ドレススタイリスト
  • コスチュームコーディネーター
  • ブライダルスタイリスト
  • カラーコーディネーター
  • ジュエリーコーディネーター
  • フラワーコーディネーター

の人たちです。

ドレススタイリストはたくさんあるドレスの種類の中から、花嫁さんにあったドレスを選ぶためのアドバイスをしていきます。必ずしも「花嫁さんの希望するデザイン」ではなく、「花嫁さんをもっとも引きたてるデザイン」を考え、提案することもあります。

 

コスチュームコーディネーターは衣装をトータルでコーディネートします。ウエディングドレスだけではなく、お色直しの衣装やジュエリーやブーケなどの装飾品も考えた上で、衣装の提案をします。またお色直しをどのタイミングで行うのか、何回行うかなども、花嫁さんの希望に合わせて計画を立てていきます。ただ何を着るかをコーディネートするだけではなく、当日の花嫁さんの様子をイメージをしながら計画を立て、当日も、着替えやヘアメイクのサポートをします。

ブライダルスタイリストは衣装だけではなく、花嫁さんが結婚式でより輝くためのサポートをトータルで行います。そのためブライダルエステやネイルなどの美容に関するアドバイスも行い、実際にサロンを予約するまでサポートします。ヘアメイクについての提案も行い、トータルで花嫁さんの綺麗をお手伝いします。

 

カラーコーディネーターは会場全体のトーンから、花嫁さんの衣装を踏まえ、トータルなカラー構成を考え、より花嫁さんの美しさが際立つための演出を施します。カラーは衣装の専門家にも求められることなので、カラーコーディネーターとして仕事をしない場合でも、カラーの知識は必要になります。

 

ジュエリーコーディネーターは、花嫁さんにあったジュエリーをコーディネートします。色合いや素材、デザインなど、衣装にあったものをコーディネートし、花嫁さんがより輝くためのアドバイスを行います。ジュエリーは同じデザイン、同じ色合いでも、素材が変われば印象が全く変わってきます。

 

フラワーコーディネーターは、ブーケや会場の装飾花などをコーディネートします。結婚式を挙げる二人の希望に合わせた花をアレンジメントで作り上げ、会場を花嫁さんのドレスやカラーに似合うように演出していきます。花のプロとして、花の種類や色合いで会場を作っていく仕事であり、裏方でありながらも、結婚式をより輝かせられる仕事です。

 

このように様々な方面での「コーディネート」をする仕事があり、それぞれの役目ごとの仕事があります。

 

 

結婚式の進行をお手伝いする仕事

結婚式が円滑に進むように、進行に直接関わる仕事もあります。結婚式の受付などを考えると、一部は来客者や新郎新婦のお友達の方が行うこともありますが、主役の二人と来客者が結婚式に集中できるよう、全体の進行をお手伝いします。

 

進行をお手伝いする仕事には

  • バンケットスタッフ
  • ブライダルMC
  • ブライダルアテンダー

などがあります。

 

バンケットスタッフは披露宴の最中にお客さまに料理を運んだり、飲み物を注いだりするのが仕事です。どのタイミングでお客さまに料理を提供するかなど、同じようにバンケットスタッフとして働く人達と連携しながら、進めていきます。

 

ブライダルMCはその名前の通りです。結婚式、披露宴での司会役です。ただ進行をすればいいものではなく、お客さまが楽しめるような演出やアドリブを交えながら、滞りなく進行させるのが仕事です。司会者は、式を進行させるために、一番重要な役目です。

 

ブライダルアテンダーは、式当日の新郎新婦に付き添って、お世話をするのが仕事です。特に花嫁さんは、結婚式当日を迎え、とても緊張していることでしょう。その緊張をほぐして二人が幸せな結婚式を執り行えるよう、心のサポートもします。また新郎新婦のお色直しのお手伝いをしたり、会場内と移動する際にドレスの裾をうまくさばくことも仕事の一つです。結婚式の最中では新郎新婦を誘導したり、椅子を引いたりと二人のサポートを最後まで行います。ブライダルアテンダーがいることで、新郎新婦は安心して、結婚式や披露宴を行うことができます。

 

このように結婚式の進行に関わる仕事は、新郎新婦の二人とお客さまが緊張をしすぎず、心から結婚式を楽しむためのお手伝いをしています。

 

結婚式の計画を立てる仕事

結婚式は予約をしてから当日までの準備がたくさんあります。結婚式を挙げる二人だけでは、計画を立て、それぞれに必要なモノや場所を手配し、招待状を作ってなど、すべてを行うのは大変です。それらを一緒に決めて、いつ何をするかの計画を立て、代わりに手配をする仕事があります。

 

計画を立てる仕事は

  • 婚礼予約スタッフ
  • ウエディングプランナー

があります。

 

婚礼予約スタッフは、結婚式を挙げたいカップルの相談に乗り、会場と日取りを決めて予約をするのが仕事です。場所によっては、予約を受け付けるだけではなく、当日までの準備も一緒に行う場合もあります。これは仕事する場所によって変わります。予約受付専門か、アテンドまでするかの二つのパターンがあります。

 

ウエディングプランナーは結婚式を挙げたいカップルの相談に乗り、式場を提案していくのが仕事です。ウエディングプランナーが婚礼予約スタッフと違うのは、待ちの姿勢だけではなくウエディングプランナーから営業のように提案をしていくところです。そこから二人と相談をしながら、二人にとって最高の結婚式を企画していきます。

どのような規模で、どのようなイメージの結婚式をしたいのかから具体的にイメージを膨らませていきます。そして結婚式に必要なもの(ドレスやブーケ、招待状など)についてアドバイスしながら決めていきます。イメージが決まったら各プロフェッショナルに手配をし、新郎新婦がすぐに準備に入れるようにしていきます。

 

当日まで何度も打ち合わせを重ねながら、二人が本当に求める形に仕上げていきます。当日は進行に支障がないかなど、会場の隅で確認をしながらサポートをします。

 

一番、結婚式のサポートが直接できるのは、ウエディングプランナーの仕事かもしれません。ですね。何よりも新郎新婦と関わる機会が多いので、二人からの感謝の言葉を、耳にすることが多い仕事と言えそうです。

ブライダルの仕事に就くにはどうすればいいの?

では、ブライダルの仕事に就くためには、どうすれば良いのでしょうか。高校を卒業してからの進路について説明していきます。

まず就職してみる

ブライダルの仕事は未経験からも始めることができます。大卒以上などの条件が無ければ、高校を卒業してすぐに就職することも、できるかもしれません。ただいきなり就職をした場合は、自分の希望の仕事にすぐに就くことは難しいです。ウエディングプランナーになりたいと思っても、最初はバンケットスタッフや受付を中心に行ったり、研修を兼ねて他の仕事を行ったりすることになります。そのため、憧れの職業があったとしても、その仕事にすぐには就けない可能性があります。

 

ブライダルの専門学校で学んでみる

現場で実際に仕事をしながら、たくさんのことを学んでいくのも良いですが、専門学校で基本的なことを学んでから、就職するのも良いでしょう。なぜなら、現場で学ぶ場合は、仕事全般のことを知ることは難しいからです。自分の関わる部分から知ることになるので、ブライダルの世界の全体像を知るのに時間がかかります。

 

専門学校ではブライダルの世界がどのような仕事で、どういうものを取り扱っているのか、ごく基本的なことから学ぶことができます。キャリエールでは、基礎知識を身に着けた上で、それぞれ結婚式ではどのような仕事が行われるのかを学んでいきます。ブライダルの全体像がわかるからこそ、その中で改めて自分は何の仕事に興味があるのか?どのような関わり方をしたいのかが明確になります。キャリエールでは、1年生後期から3つのコースに分かれて学ぶことができます。

 

コースは

  • ブライダルプロデュースコース
  • ブライダルスタイリストコース
  • ウエディングプランナーコース

の3つがあります。

 

コースに分かれて学ぶことで、自分の興味のある仕事をより専門的に学ぶことができます。キャリエールでは仕事に必要な内容を授業で学べます。資格対策の授業があったり、演習で実際に仕事の内容を友達と一緒に行えたりします。だからこそ就職する前から仕事に必要な知識とスキルを身につけることができ、就職してから即戦力としての活躍が、期待されるのです。

 

ブライダルの仕事は辛い?楽しい?

インターネットなどで調べると、ブライダルは大変な世界だよ、という話もたくさん見かけるのではないでしょうか。実際ブライダルは辛い世界なのか?それとも楽しい世界なのか?実情に迫っていきます。

 

実情について知ろう!

ブライダルの仕事は休みが取れなくて、拘束時間が長くて、給料が安い、だから大変だという印象を抱かれます。確かに、土日が休みで、残業がなくて定時に上がれる仕事に比べれば、大変な部分もあるでしょう。

ブライダルの世界で働きたいと思う人は、『花嫁さんを幸せにしたい』、『結婚式に関わる仕事がしたい』という思いからその道を目指し、働き続ける人が多い業界かもしれません。実際、ブライダルの仕事は大変な部分があり、離職率も高いと言われていますが、その反面、本当にこの仕事が好きな人は、何十年もブライダルの仕事一筋、という人もいます。20年以上続けている、ベテランの方もいらっしゃる世界です。

仕事というと、悪い部分だけを見てしまいがちですが、本当にその仕事に熱意を持っている人は、長く続けているのです。長く続けられるか、やっていけるかというのは、どれだけその仕事に熱意を持てるかというところになるのかもしれません。

 

やりがいが大きい!

何十年も仕事を続けられるベテランスタッフがいるということは、ブライダルには大きなやりがいがあるということです。結婚式は、人生一度の大きな舞台です。結婚式を挙げる二人にとっては、これから新しい人生を歩むための門出です。

そのような大切なシーンに携われるのは、とても大きなやりがいになります。ブライダルの良いところは、お客さま(新郎新婦)からの感謝が、すぐに届くところです。特にウエディングプランナーは、結婚式を挙げたいという二人の相談に乗るところから始まり、二人が本当に挙げたい式の姿を考えていきながら当日を迎えます。当日を迎える頃には今まで一緒に悩んでいたことなどを振り返り、自分のことのように喜びを感じることでしょう。

人の幸せをお手伝いする仕事というのは、人に誇れる仕事です。幸せに繋がっている実感が持てると、それが大きなやりがいに繋がります。

 

自分の好きを活かせる!

ブライダルの世界には、様々な関わり方があります。人にコーディネートをするのが好きな人、フラワーアレンジメントが好きな人、ジュエリーが好きな人、企画を考えるのが好きな人、人と接するのが好きな人など、ブライダル業界では様々な好きを活かした仕事を行うことができます。

キャリエールでは、ブライダルに携わりたい、花嫁さんを幸せにしたいけれど何に向いているのかわからない、と悩んでいる人でも、卒業までに自分の「好き」を見つけることができます。その理由は、1年次にブライダル全般の仕事内容を一通り学ぶことができるため、その仕事との関わり方が理解できるようになります。更に、インターンとして実際のウエディングに関わることで、仕事の様子を体験でき、自分の興味があることが何なのか、具体的になっていきます。

 

 

 

参考記事

https://www.kyoto-carriere.ac.jp/dpt_bridal/job/reservation.php

https://www.kyoto-carriere.ac.jp/dpt_bridal/job/attender.php

https://www.kyoto-carriere.ac.jp/dpt_bridal/job/stylist.php

https://www.kyoto-carriere.ac.jp/dpt_bridal/job/costume.php